
本記事は、LPのアクセスはあるのに問い合わせが増えない方に向けて、ユーザーの不安を減らし、相談につなげる改善手順を解説します。
LPから問い合わせを増やす方法は、CTAを大きくすることではありません。
問い合わせが増えない理由は、たいていボタン単体ではありません。ユーザーが「今問い合わせてよい」と判断できる材料が足りないことが原因です。
たとえば、サービスの良さは書いてある。でも料金感が分からない。実績はある。でも自社に近い事例が見つからない。CTAはある。でも送信後に何が起きるか分からない。この状態では、ユーザーは前に進めません。
この記事では、LPから問い合わせを増やすために見るべきポイントを順番に整理します。
問い合わせは「興味」ではなく「納得」の後に起きる

問い合わせは、興味だけでは起きません。
ユーザーは、LPを見て少し良さそうだと思っても、すぐには問い合わせません。特にBtoBや高単価サービスでは、相談すること自体にコストがあります。社内で説明する必要がある。営業されるかもしれない。予算に合わないかもしれない。こうした不安が残ります。
だから、LPの役割は売り込むことではありません。問い合わせ前の不安を減らすことです。
問い合わせ前にユーザーが確認したいことは次の通りです。
- 自社に関係があるサービスか
- 何をどこまで支援してくれるか
- 費用感は合いそうか
- 実績や事例は信頼できるか
- 相談後に何が起きるか
- 強引に営業されないか
LPは、この質問に先回りして答える必要があります。
ファーストビューで対象と成果を言い切る

問い合わせを増やしたいなら、最初の画面で対象と成果を明確にします。
よくある弱いコピーは「成果につながるWeb制作」「課題解決を支援します」のような表現です。間違いではありません。しかし、誰の何を解決するのかが分かりません。
改善するなら、次のように具体化します。
- BtoBサービスの問い合わせを増やすLP改善
- 採用応募につながる採用サイト制作
- 店舗予約を増やすスマホLP改善
- 資料請求につながるサービスサイト改善
大事なのは、ユーザーが「これは自分の話だ」と感じることです。
Google Search Centralは、Core Web Vitalsとして読み込み、操作反応、表示安定性を説明しています。ファーストビューが遅い、ボタンが押しにくい、表示がずれる状態では、訴求以前に体験が悪くなります。出典:Google Search Central, 2026
ファーストビューでは、コピーと体験の両方を見ます。
問い合わせ前の不安をセクションで潰す

問い合わせが増えないLPは、不安の処理が足りないことが多いです。
「詳しくはお問い合わせください」と書けば、ユーザーが問い合わせてくれるわけではありません。むしろ、問い合わせないと分からない情報が多すぎると、ユーザーは面倒に感じます。
LPに入れるべき情報は次の通りです。
- 支援範囲
- 料金目安
- 導入までの流れ
- 実績や事例
- よくある質問
- 担当範囲
- 問い合わせ後の流れ
ここで重要なのは、全部を長く書くことではありません。判断に必要な情報を、探さなくても見える場所に置くことです。
たとえば料金を出せない場合でも、「初期費用の有無」「月額の考え方」「見積もりで変わる要素」は書けます。事例名を出せない場合でも、「業種」「課題」「改善した内容」は書けます。
問い合わせ前の不安を減らすほど、CTAは自然に押されます。
CTAは検討段階に合わせて分ける
問い合わせを増やしたいからといって、すべてのCTAを「お問い合わせ」にする必要はありません。
ユーザーの検討段階は違います。今すぐ相談したい人もいれば、まず料金や事例を見たい人もいます。全員に同じCTAを出すと、温度感が合わないユーザーを取りこぼします。
CTAは次のように分けます。
- 情報収集: 改善ポイントを見る
- 比較検討: 事例を見る
- 費用確認: 料金の目安を見る
- 相談前: LP改善について相談する
ただし、1つの場所にCTAを並べすぎると迷います。各セクションでは主CTAを1つに絞ります。ページ全体では、ユーザーの温度感に合わせて複数の導線を用意します。
Google Analyticsのキーイベントを使うと、問い合わせ完了など重要な行動をレポートで確認できます。CTAクリックだけでなく、完了まで見ないと本当の改善は判断できません。出典:Google Analytics Help, 2026
CTAは入口です。問い合わせ完了までつながって初めて意味があります。
フォームは短さより安心感が大事
フォーム項目を減らすことは大切です。ただし、短ければ必ず良いわけではありません。
ユーザーが不安に感じるのは、入力項目の数だけではありません。送信後に営業電話が来るのか。どれくらいで返事が来るのか。相談だけでもよいのか。こうしたことが分からないと、最後で止まります。
Baymard Instituteは、長すぎる、複雑すぎると感じられるフォームが離脱要因になると報告しています。出典:Baymard Institute, 2024
フォーム改善では次を確認します。
- 必須項目が多すぎないか
- スマホで入力しやすいか
- 送信後の流れを書いているか
- 返信目安を書いているか
- 相談だけでもよいと伝えているか
- 個人情報の扱いが分かるか
問い合わせフォームは、ユーザーが最後に信頼を確認する場所です。
問い合わせ数だけでなく質も見る
問い合わせを増やすとき、件数だけを見ると危険です。
強い訴求や過剰な無料訴求で問い合わせは増えるかもしれません。しかし、商談化しない問い合わせばかり増えると、営業の負担が増えます。
見るべき数字は次の通りです。
- LP訪問数
- CTAクリック率
- フォーム到達率
- フォーム完了率
- 問い合わせ数
- 商談化率
- 受注率
問い合わせ増加は、営業活動の入口です。だから、マーケティング側だけで完結させず、営業側のフィードバックも見ます。
「問い合わせは増えたが質が低い」なら、訴求やターゲット設定が広すぎるかもしれません。「質は良いが数が少ない」なら、流入やCTAの見せ方を見直します。
LP改善とWeb制作を効率よく進めるなら
HPBOOSTERなら、構成、デザイン、フォーム、改善導線までを整理しながら、成果につながるLP/Webサイト制作を進められます。
まとめ
LPから問い合わせを増やすには、ボタンを目立たせるだけでは足りません。ユーザーが問い合わせる前に抱える不安を、ページ内で処理する必要があります。
対象と成果を明確にする。支援範囲、料金目安、事例、流れ、FAQを整理する。CTAを検討段階に合わせる。フォームで最後の不安を減らす。そして、問い合わせ数だけでなく商談化率まで見る。
最初の一歩は、自社LPのCTAを押す直前に、ユーザーが何を不安に感じているかを書き出すことです。その不安を1つ消すだけでも、問い合わせ率は変わります。売り込みを強くするより、判断材料を増やしましょう。
参考文献
Google Search Central「Understanding Core Web Vitals and Google search results」Google for Developers, 2026, https://developers.google.com/search/docs/appearance/core-web-vitals
Google Analytics Help「About key events」Google, 2026, https://support.google.com/analytics/answer/9267568
Baymard Institute「Checkout Optimization: Minimize Form Fields」Baymard Institute, 2024, https://baymard.com/blog/checkout-flow-average-form-fields
