本記事は、LP改善で何から直せばよいか分からない方に向けて、成果に直結しやすい確認項目と改善順を整理したものです。
LP改善は、きれいに作り直す作業ではありません。ユーザーが途中で止まっている場所を見つけ、次の行動に進みやすくする作業です。
アクセスはあるのに問い合わせが増えない。広告費を増やしてもCPAが下がらない。制作会社に修正を依頼しても、何を変えるべきか判断できない。こうした状態では、デザインの好みで議論しても前に進みません。
まず見るべきなのは、ユーザーの判断がどこで止まっているかです。この記事では、LP改善チェックリストを、現場で使いやすい順番に分けて解説します。
LP改善は「見た目」ではなく「判断の詰まり」を探す作業

LP改善で最初にやるべきことは、色や画像を変えることではありません。ユーザーが判断できない理由を見つけることです。
LPを訪れた人は、ページを隅々まで読むつもりで来ていません。広告や検索結果を見て、少しだけ期待して入ってきます。そして数秒で、自分に関係があるか、読む価値があるか、次に進んでよいかを判断します。
ここで必要なのは、ユーザーのJobs-to-be-Doneを考えることです。LPに来た人は「情報を読みたい」のではありません。「失敗せずに選びたい」「早く比較したい」「相談してよい相手か確認したい」という用事を片付けに来ています。
だから、チェックリストもページ部品ごとに見るだけでは不十分です。
- 誰向けか分かるか
- 何が解決できるか分かるか
- 他社ではなく選ぶ理由があるか
- 申し込み後の流れが想像できるか
- 不安が残ったままCTAを押させていないか
この順番で見ると、修正すべき場所がかなり絞れます。
最初に見るべき5つの数字

LP改善は感覚だけで進めると危険です。とはいえ、最初から細かい分析をしすぎても動けません。まずは5つの数字を見ます。
- 流入数
- CTAクリック率
- フォーム到達率
- フォーム完了率
- 問い合わせ後の商談化率
この5つを見ると、問題の場所が分かれます。
流入数が少ないなら、LP以前に広告、SEO、SNS、導線の問題です。CTAクリック率が低いなら、ファーストビューや本文で押す理由が伝わっていない可能性があります。フォーム到達率が低いなら、CTAの遷移先やページ速度を疑います。フォーム完了率が低いなら、入力項目、不安、エラー表示を見ます。
Google Analyticsでは、事業にとって重要な行動をキーイベントとして設定できます。問い合わせ完了や資料請求完了をキーイベント化しておくと、改善後に本当に成果が変わったかを追いやすくなります。出典:Google Analytics Help, 2026
数字を見る目的は、責任者を探すことではありません。次に直すべき場所を決めることです。
ファーストビューは「約束」を明確にする

ファーストビューで重要なのは、派手なビジュアルではありません。ページが何を約束しているかです。
ユーザーは最初の画面で、次の3つを見ています。
- 自分向けか
- 何を解決できるか
- 読み進める理由があるか
この3つが曖昧だと、下まで読まれません。たとえば「成果につながるWeb制作」と書いても、誰のどんな成果かが分かりません。「BtoBサービスの問い合わせを増やすLP改善」のように対象と目的を入れると、判断しやすくなります。
ファーストビューのチェック項目は次の通りです。
- メインコピーが具体的か
- 対象読者が分かるか
- 提供価値が1文で伝わるか
- CTAが自然な行動になっているか
- 実績や信頼材料が近くにあるか
- スマホでCTAが見えているか
GoogleはCore Web Vitalsで、読み込み、操作反応、表示の安定性を実ユーザー体験の指標として扱っています。LCPは主要コンテンツの表示、INPは操作への反応、CLSはレイアウトの安定性を見る指標です。出典:Google Search Central, 2026
つまり、ファーストビューはコピーだけでなく、表示速度やレイアウトの安定性まで含めて確認する必要があります。
CTAとフォームはセットで確認する
CTA改善とフォーム改善を分けて考えると、原因を見誤ります。CTAが押されていないのか。押された後に離脱しているのか。フォームまで来たのに完了していないのか。ここを分けて見ます。
よくある失敗は、CTAだけを強くすることです。「無料相談はこちら」と大きくしても、フォームに入った瞬間に項目が多く、送信後の流れも分からなければ離脱します。
フォームのチェック項目は次の通りです。
- 入力項目は本当に必要か
- 必須項目が多すぎないか
- スマホで入力しやすいか
- エラー表示が分かりやすいか
- 送信後の流れが事前に書かれているか
- 個人情報の扱いが分かるか
Baymard Instituteは、チェックアウトフォームが長すぎる、複雑すぎると感じられることが離脱要因になると報告しています。EC領域の調査ですが、問い合わせフォームにも同じ構造があります。出典:Baymard Institute, 2024
フォームは情報を集める場所である前に、ユーザーの最後の不安が出る場所です。
ヒートマップは「正解」ではなく仮説作りに使う
ヒートマップを見ると、クリックされている場所や読まれている範囲が分かります。ただし、ヒートマップだけで正解は出ません。
Microsoft Clarityでは、クリック、スクロール、エリア、注意などのヒートマップを確認できます。これにより、どこが見られ、どこで離脱しているかを把握しやすくなります。出典:Microsoft Clarity, 2026
ただし、クリックが多い場所が必ず良いとは限りません。リンクではない場所がクリックされているなら、ユーザーが操作できると誤解している可能性があります。スクロール率が低い場所は、内容が悪いのではなく、その前のセクションで読む理由が切れている場合もあります。
ヒートマップは答えではありません。仮説を作る材料です。
改善順はインパクトと実装しやすさで決める
LP改善では、すべてを一度に直さない方がよいです。変更点が多すぎると、何が成果に効いたのか分からなくなります。
おすすめの順番は次の通りです。
- 計測設定を確認する
- ファーストビューの訴求を直す
- CTA文言と配置を直す
- フォームの不安と入力負荷を減らす
- スマホ表示を実機で確認する
- 表示速度とレイアウト崩れを改善する
- ヒートマップで仮説を追加する
- ABテストや期間比較で検証する
小さな会社や限られた予算では、いきなり大規模リニューアルをしない方がよい場合があります。まずは、ユーザーの判断に直結する言葉、CTA、フォームから触る方が早いです。
LP改善とWeb制作を効率よく進めるなら
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HPBOOSTERを詳しく見るまとめ
LP改善チェックリストで重要なのは、項目を埋めることではありません。ユーザーの判断が止まる場所を見つけ、次に進める理由を作ることです。
流入、ファーストビュー、CTA、フォーム、スマホ、速度、ヒートマップ、検証。この順番で見ると、改善の優先順位が決めやすくなります。
最初の一歩は、今のLPをスマホで開き、ファーストビューからフォーム完了まで自分で進んでみることです。違和感が出た場所が、最初に直す場所です。全部を変える必要はありません。まず1つ、問い合わせに近い詰まりから外しましょう。
参考文献
Google Search Central「Understanding Core Web Vitals and Google search results」Google for Developers, 2026, https://developers.google.com/search/docs/appearance/core-web-vitals
Google Analytics Help「About key events」Google, 2026, https://support.google.com/analytics/answer/9267568
Microsoft Clarity「Heatmaps」Microsoft, 2026, https://clarity.microsoft.com/heatmaps
Baymard Institute「Checkout Optimization: Minimize Form Fields」Baymard Institute, 2024, https://baymard.com/blog/checkout-flow-average-form-fields
